2008年12月10日

<興味深いニュース>
裁判員制度の心的フォロー

《「人の命を奪ったものは自分の命で償うべきだ」と考えているので、殺人事件では「死刑」を主張することになると思う。ただ、その結果、被告が死刑になり、そのショックで自分がPTSDになったとき、誰がその責任をとってくれるのだろうか

 「裁判員制度は悪制度だ」と主張する方からのメールだ。人を裁くことに不安があるということだろう。

 
 メールには《自分自身が命を奪うことにかかわったことがないのだから…》と付記されていた。主婦(43)からのメールでも《人の人生にとても大きくかかわってしまった後、裁判員の精神的なフォローは誰がしてくれるのかが心配》と記していた。

 裁判員になるということは「死刑」を言い渡す判決にかかわる可能性があるということでもある。人の死にかかわる重みは、もしかしたら刑が執行した後に感じられるものかもしれない。仮に死刑でなくとも、被告の人生に大きく関与することになる。

 人を裁くことへの不安について、法務省の担当者は「神様のように被告人の人生の裁きをするわけではないんです」と言う。

 どういうことだろうか。

 「例えば『有罪にするにはこれでは証拠が足りない』といったことをチェックするのが裁判員の役割。直感で犯人だろうと思ったとしても証拠が不十分ならダメ。裁判員が判断するのは検察官の立証が成功したかどうかなんです

 死刑という判断もそうだが、刑事裁判では殺人事件などの審理で、例えば、遺体の写真があったり、残忍な犯行状況が詳細に証言される場面に立ち会うこともある。裁判取材で傍聴席から聞いていても、事件の悲惨さに聞くに堪えないという思いを抱くこともある

 裁判は悲劇的な事柄で満ちあふれている。そうしたことに直面し精神的ショックを受ける人も出てくる可能性もある。

 最高裁は裁判員の不安を少しでも解消してもらえるようにと、24時間対応の無料電話相談窓口を設置する方向で検討しているところだという。(河)

・産経新聞(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000506-san-soci


 悲惨な現場写真とかだと、正視できない人は絶対出てきます。24時間対応の電話相談でどれほどの事ができるのでしょうか。裁判自体にも、ひどい写真を公開する時は前もって言うなどの配慮が必要だと思います。もし容疑者が死刑になりそうな裁判だったら、自分は冷静に状況を見つめる事ができるのか不安です。

   10人の犯罪者を無罪にしても、 
   1人の冤罪に泣く者を有罪にするよりもまだましだ。
                   〜米国法〜  
タグ:裁判員制度
posted by ごんぐり at 13:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
08年10月29日に東京商工会議所と最高裁の共催による裁判員制度の説明会が開催されましたので、参加して質問を行い、最高裁判事殿に、下記の回答をいただきました。
@裁判員へのメンタルケアや、職務が原因で生じた損害の補償については非常勤の国家公務員として扱う。(これは公になっていますね)
A裁判員を務めたことと、損害発生との因果関係の立証責任は裁判員が負う。(これも止むなし?)
B @の事態が発生した場合にAの責任まで裁判員に負わされるのであれば、損害発生は「可能性」の問題とはいえ、そこまでのリスクを負担できないので、裁判員就任を辞退したいという申し出を行った人に対しては、過料を科すことなく、辞退を認める。
 このBは、説明会が終わった後に、私が@Aの質問をしたので大手新聞の法務担当記者の方が関心を持ってくれて、取材を受けている時に、わざわざ判事殿が出向いてきてくれたので、私が改めて質問したところ、3名の記者がメモを取っている中で回答をしてくださいました。
 画期的な見解だと思います。(ただ、説明会自体が、全くどのマスコミにも取り上げられませんでしたので、当然この質問と回答についても記事にはなっていません。・・・残念) 
 最高裁の判事さんがマスコミの前で、どこにも記載のないような事例に明確に回答して良いのかなとその時は思いました。 が、あとでよく考えてみると、6名の裁判員を選出するのに100名の候補者に呼び出し状を出すことになっており、その中には平均3割・約30名の「引き受けてもよい」人が含まれる計算ですから、嫌がる人をそのまま除外しても裁判員制度の維持には影響がないということかもしれません。 
 折角教えていただきましたので、本当にその心配のある方は、堂々と申し出ればよいのではないかと思います。 
 本年4月に日経新聞に載った記事では、最高裁は、裁判員の約10%にメンタル的な影響が出ると想定しているそうです。今回の私が記述した事項について、突っ込んだ議論があまりされていないのが不思議です。 
Posted by karao at 2008年12月14日 10:37
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